3.恋唄
作詞:前川真悟
作曲:前川真悟
僕らはまだ過ぎ行く夏に別れを告げられなくて
その手を触れ合う事にさえ怯えていたから
それぞれの胸の奥にしまい込んだ痛みを
知らないままに それでも寄り添い合った
ただ過ぎて行く日々の流れに逆らう術など知るはずもなく
未来はあまりにも頼りなく震えていた
言葉は無力で 心を伝えられないまま
2人の間を飛び交って やがて消えていく
砂浜の上に書いた誓いは 誰に気付かれることもなく
静かに寄せては返す波にさらわれていく
いつの日か僕らも 交わした言葉さえ忘れ
その名を思い出す事も出来なくなるのかな
長い長い孤独な旅路の上で ほんのわずかな時でも
連れ添って歩く人が居てくれる喜びを
感じながらも僕らは上手く話せないまま
二つ並んだ恋心を夜空に馳せた
僕らは裸足のまま 初恋を駆け抜けた
夏の陽射しの下で 遥か銀河のほとりで
不確かな永遠が結んだ小指に宿れば
月影峠の夜は静かに静かに更けていく
過ぎ行く季節の中 寄り添う二つの影
悲しい程真っ直ぐに 永遠を欲しがった
月影峠に星が降る
2人は寄り添って歩く
幸せのかけらを拾い集めて辿る道
繰り返し
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